「うつ」の人にどう接すればいいのか
うつ病は「心のかぜ」などといわれるように、基本的に短期間に回復する疾病であると考えられています。
たしかに多くのうつ病は数か月(おおむね3か月以内)に回復する経過をとります。
しかし2割から3割、つまり4人か5人にひとりは3か月以内に回復せず、その結果、日常生活、社会生活に多大な損失をこうむることになります。
さらに、うつ病の長期経過についての最新の研究でも、2年以上「うつ」が続く人が13%〜21%もあるとされているのです。
これは一般に考えられているより深刻な事態です。
「うつ」を簡単に「心のかぜ」と安易に考えることは危険です。
うつ」の人にとって再発は、初回よりもさらに辛さが増すことが多く、やっと治って以前の生活に近づいてきたなと思った矢先に、また絶望のどん底に叩き落とされてしまうのです。
「うつ」はかぜと違って、なかなか周囲の理解が得られません。
かぜならどんなにひどくても4、5日休めば、以前となんら変わりなく回復し、もとの生活に戻っていくことができます。
しかし「うつ」の場合、外見上、なんら問題はなく、外出などもできるために、怠けていると思われてしまうのです。
これは「うつ」の人にとって病気自体の辛さに加えて周囲の無理解という二重苦を背負わされているのと同じです。
そして半年以上も仕事もせずに過ごしていると、「うつ」の人はしだいに世間から孤立し、よけいに病状の長期化を招いてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
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