月経前不快気分障害(PMDD)
月経前に起こる精神的・身体的不快症状です。「月経前症候群(PMS)の精神症状の重篤な場合に相当する」と考えられていて、「特定不能のうつ病性障害」に分類されています。
女性の「月経前不快気分障害(PMDD)」と「月経前症候群(PMS)」との混同が医療関係者の問でも見られますが、PMDDはうつ病のl種として診断基準(研究用基準案)が定められているのに対し、PMSは特にそのようなものはなく、月経前に出る症状全般を指した一般的な名称です。1994年に、アメリカで認知された、比較的新しい病気です。
精神面に出る症状と、身体面に出る症状があります。精神症状では、抑うつ気分、絶望感、不安、緊張、イライラ、情緒不安定(突然悲しくなったり涙ぐんだりする)、興味の減退などがあります。
激しい怒りが持続し、対人関係で摩擦が生じることも増えます。集中力は低下し、失敗などが多くなります。
身体的には倦怠感や疲労感、気力の激しい低下、過食、特定の食べ物が食べたくなる、過眠または不眠などがあります。
さらに乳房が痛くなる、頭痛、関節痛、筋肉痛、体重増加など身体的な変化もみられます。
月経が始まる1〜2週間前から不快な症状が出始め、月経が終わると完全に消えます。
一度症状が治まれば、次の「月経が始まる1〜2週間前」までは症状がまったくなく、通常の生活が送れます。
しかし症状が出始めると一変し、仕事や学校、または通常の社会的活動などを著しく妨げます。
もし、月経が終わった後も、なんらかの症状がわずかでも残っていれば、気分変調性障害など別の病気が疑われます。
症状がピークを迎えるときには、大うつ病性障害(うつ病)の中等症程度に匹敵する症状に悩まされることもあります。
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