女性の心の病気
「女性が元気だ」といわれます。
たしかに、働く女性も、子育てする女性も、自分探しをしている女性もみんな生き生きと輝いてみえます。
結婚して、家に入り、子育てして…、という時代に比べ、人生の選択肢が大きく広がったことがいちばんの理由でしょう。
ただ、その分、これまでになかったストレスをためこむことにもつながっています。
男女雇用機会均等法が施行されたのは昭和61年ですが、いまだに「男性優位の社会」は存在します。
ワーキングウーマンで、女性であるがゆえのデメリットを感じたことのある人は少なからずいるでしょう。
また、制度がととのっていないために、妊娠・出産を機に退職を余儀なくされるケースもまだまだ見られます。
医学が発達した分、出産年齢はあがりましたが、「生み時」の見極めも必要です。
専業主婦にも、さまざまなストレスがかかります。
家族や親戚が近くにおらず、子育ての悩みを1人でかかえこんでしまうケースがめだちます。
近所づきあいや公園デビュー、PTAの集まりなどでは、つねに気づかいが必要ですし、夫が忙しいため、ほとんど母子家庭のような状態で子育てしている人もいます。
このように、現代の女性のおかれている環境は、心にとって健全とはいえません。
そもそも女性はホルモンの関係で心の病気にかかりやすい側面を持っています。
世の健康ブームとは裏腹に、心の病気を発症する女性が増えているのもうなずけます。
ここのところ特に女性患者が増えているのが、大うつ病性障害(うつ病)、パニック障害、アルコール依存症などです。
いずれも、きちんと治療すれば治る病気です。
ただし、こじらせてしまうと、それだけ治るのに時間がかかります。
とにかく、少しでも調子がおかしいと思ったら、受診することをおすすめします。
精神科に行くのは、はじめは勇気のいることかもしれません。
しかし、このストレス社会では、だれでも心の病気を発症する可能性を持っています。
心の病気にかかることは決してはずかしいことではないのです。
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