20〜30代に多い障害
20〜30代は、就職、結婚、妊娠、出産など劇的な変化を迎え、人生の選択を迫られることが多くなる時期です。
社会に出て、理想と現実のギャップに悩むことも多くなります。
20代も半ばを過ぎると、結婚するか一生独身をつらぬくか、結婚後も働き続けるのか、子どもを生むか生まないかといった人生の選択を迫られることが幾度もあります。
仕事の面では、昇進や仕事内容が男性と対等にいきにくいことへの不満や苛立ちが増えていきます。
これらがストレッサーとなって蓄積されていくと、からだに様々な症状があらわれてくるのです。
まず、大うつ病性障害(うつ病)です。
もともと女性ホルモンの影響などから、女性の患者数は男性の2倍と多かったのですが、かつては更年期以降の中高年に比較的よくみられました。
しかし今は20〜30代にも目立つようになってきました。特に多いのは、キャリアを持つ、あるいは持っていた女性です。
突然パニック発作が起こる「パニック障害」
20代に最も多く、次いで30代に多いのがパニック障害です。
予期しないパニック発作(動悸、呼吸困難、激しい不安や恐怖、感覚麻痺など)にいきなり襲われます。
発作を繰り返すうちに「また起きるのではないか」という予期不安にとらわれ、同じ状況や場所を避けるようになります。
広場恐怖(逃げられない場所にいると考え恐怖に襲われる)や大うつ病性障害を併発し、外出もままならなくなるケースもあります。
ワーキングウーマンに増える「アルコール依存症」
女性のアルコール依存症といえば、専業主婦に多い「キッチンドリンカー」がよくいわれてきました。
それに加えて今増えているのが、働く女性のアルコール依存症です。
社会は男女平等というにはまだ遠いのが現状です。
いくら仕事で努力をしても正当な評価が得られないという不満を晴らすために、仕事帰りにバーに寄り、つい杯を重ねてしまいます。
そしてこれを繰り返すうちに酒量が増え、気が付いたときはアルコール依存症を発症しているのです。
女性は男性と比較して、少ない酒量、しかも短い期間でアル コール依存症を発症します。つまり、男性よりも発症リスクが高いのです。
最近は女性が1人でも入りやすいバーや酒場が増え、気軽にァルコールを楽しめるようになりました。
しかし、ストレス発散のみが目的では、やがてはアルコール依存症に至る可能性があります。
あくまでもアルコールの味を楽しみ、気持ちをリラックスさせるためのものとして、節度を守って飲みたいものです。
気分変調性障害
気分変調性障害も、圧倒的に若い世代に多く見られる心の病気です。
うつ病と比較してうつの症状が軽く、慢性的に続くため、「病気」との理解が周囲から得られにくく、また本人も自覚しにくいのが特徴です。
「性格的なもの」と決め付けられ、病気と気づかないまま、5年、10年、15年と長期にわたって病気を抱え続ける人も少なくありません。
発症数は、女性が男性の2〜3倍多いのが特徴です。気分変調性障害に大うつ病性障害を併発すると、治療が長引く傾向にあります。
「20歳前後からどうも気持ちが晴れない、落ち込みがちだ」というようなときは、精神科医の診察を受けるべきです。
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