アルコール依存症
アルコール依存症は「物質関連障害」のひとつに分類されています。
アルコールに依存し、飲酒をやめると離脱症状(禁断症状)が起こります。
再び酒を飲むと離脱症状が軽減または消失するため、つねに飲酒行為をするようになります。この悪循環を繰り返し、依存の度合いをますます強めていくのです。
30〜50代に好発します。
かつては圧倒的に男性に多い病気でしたが、最近は女性のアルコール依存症が非常に増えています。
専業主婦が昼間から家で酒を飲むうちに依存症に陥るキッチン・ドリンカーや、ワーキングウーマンが仕事のストレスから逃れるために毎晩飲酒を続けるうちにやめられなくなるケースが一般的です。
女性は体質的に男性より短期間に、少ない飲酒量でも発症するので、特に注意が必要です。
初期症状は、飲んだ翌日に前夜のことが思い出せない、毎日大量に飲酒する、飲酒による社会生活能力の低下などです。
次第に日中や勤務中も飲酒への欲求が激しくなり、抑えきれなくなります。飲んでもなかなか酔わないため、飲酒量が増えます。
酒ばかりで食事をしなくなると、ビタミン不足で脳や神経に障害があらわれます。
理解力や記憶力の低下などがみられます。
飲酒をやめると離脱症状があらわれます。手のふるえ、「壁をたくさんの虫がはいまわっている」といった幻覚(幻視)が典型的な離脱症状です。
ほかには夜眠れない、憂うつ、イライラ、寝汗、発汗、寒気、動悸がひどい、いつも吐き気がするなどの症状があります。
ひどいときには高熱が出て、意識がもうろうとして筋肉が硬直するケースもあります。
酒を飲むとこれらの離脱症状は軽減するか、消失します。
アルコールが直接の原因ですが、その背景には家庭の不和、失恋、離婚、職場での対人関係など、さまざまなストレッサーから逃れたい、という願望があります。
内向的、ストレスに弱い、うつ傾向の人は発症しやすいといえます。
また、二日酔いのもととなる物質アセトアルデヒドを分解する酵素が体内で十分に働いている人、いわゆる「酒に強い人」は、飲んでもなかなか酔わないために酒量が多くなり、発症しやすくなります。
治療法は断酒以外ありません。治療は外来でも可能ですが、精神科のアルコール専門病棟などに入院するのが白坂もよい方法といわれています。
断酒を始めて1週間までの間に離脱症状が表れます。この間、刺激を避けて安静にします。
患者がアルコールに依存していることに気がついたら、すぐに病院に連れて行きましょう。また、治療中も家族のサポートが不可欠です。
叱咤激励は逆効果になるので避けます。
アルコール依存症の発症は意志の強さ、弱さとは関係ありません。
「意思が弱いから酒がやめられないのだ」と責めることは絶対にしないでください。
アルコール依存症は再発が多い病気です。患者の目のつく場所にアルコールを置かない、宴会などに極力行かせないようにする、少量であっても飲酒をすすめる行為はしない、などが大切です。
合併症を起こしやすい
合併症を起こしやすくなります。アルコール性肝炎などの肝機能障害、胃潰瘍、脳萎縮、大腿骨頭壊死、糖尿病、末梢神経痛などです。
アルコール性肝炎が進行して肝硬変になると、死に至ることもあります。
飲酒をやめると幻覚などの離脱症状が出ますが、再び飲酒しても回復せず、アルコール精神病に移行することもあります。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:様々な心の病気
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/208

