女性の「うつ」
「うつ」全体が近年、急増していますが、女性の「うつ」も増えています。
とくに働く女性の「うつ」は20年前と比べるとたしかに増えています。
働く女性の「うつ」の特徴的な点としては、すべての女性がもちろんそうだというわけではありませんが、「うつ」発症の契機となる体験として、仕事の内容もさることながら、職場内での人間関係のストレスによって発症することが多いような印象があります。
さらにいえば、最近、若い女性で派遣社員として働いている人の中に、派遣先の社員との人間関係で悩むというパターンがしばしばみられ、ひと昔前とは仕事の悩みの中身が異なってきているという感じがします。
臨床症状としては働いている男性であれ女性であれ「うつ」によってひき起こされる症状に大差はありません。
精神症状としては、憂鬱、抑うつ、悲観的、不安、イライラ、取り越し苦労、自責感、思考力減退、意欲低下、無気力、億劫、判断力・決断力の低下、集中できない、後悔、興味・関心の低下、などが出現します。
なかでも、働く女性の 「うつ」の症状として、とくに発症の初期段階で頭痛、めまい、首・肩の凝り、喉の違和感、動博などの身体症状が出現することが多いようです。
もちろんこれらの身体症状は男性にも出現しますが、発症の初期、あるいは準備段階としての症状出現様式として、働く女性の「うつ」のほうが働く男性の「うつ」よりも多い印象があります。
この理由はよくわかっていないのですが、たとえば、もともと働いている女性の多くはこのような身体症状が気にはならない程度に持っていて、それがストレスによって増強することによるものではないかとも考えられます。
家族や友人がもし職場で働く女性の「うつ」に遭遇した場合、そして彼女を取り巻く状況が彼女にとって辛いものであったなら、まず話をゆっくりと聞いてあげることが大切です。
そして彼女の辛い状況に理解を示すことが必要です。いたずらにこちらの価値観を押し付けてはいけません。
価値観の押し付けは彼女の精神状態を悪化させます。身体症状にも注意を払わなければいけません。身体症状は体の不具合ですが、それは心の叫びであるのかもしれないのです。
彼女を取り巻く状況がよくないものであって、そのうえで身体症状が出現しているなら、それは「うつ」のはじまりであるのかもしれません。
そして彼女がほんとうに辛いと感じていることがわかれば、メンタルクリニックへいくのもひとつの方法だとすすめてください。
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